クラウンのメイクについて

こんにちは。現役のクラウンとして活動中のじ~にょです。

この記事を見ている方は、クラウンが「好きだ~っ」という方やクラウンをやっている方、クラウンに興味がある方が多いと思います。
今日はそんな皆さんに、クラウンの理解を少し深めてもらい、これからもっともっとクラウンに興味を持ってもらおうという、豆知識をお伝えしていきます。
記念すべき、第1回目の今日は、クラウンのメイクについてのお話です。

クラウンのメイクには決まった型が3種類あるって知っていますか?

「オーギュスト」

「ホワイトフェイス」

「キャラクター」

の三種類です。

「ホワイトフェイス」は、なんとなくイメージ湧きますよね。
直訳すると「白い顔」、、、直訳すると、少し怖いですね、、、

じゃあ、「オーギュストってなんだ?」、「キャラクターってなんだ?」
そして、それぞれのメイクの型には性格の特性もあります。

そんなことを少し詳しく見ていきたいと思いますが、
近年はクラウンの多様化によって、メイクの型も自由なスタイルが増えてきていたり、「このメイクのクラウンはこうあるべき」ってのは薄くなっています。
あくまで、古典的なクラウンの考え方ということで理解して読んで頂きたいです。

オーギュスト

クラウンのじ~にょ

じ~にょのメイクスタイルはオーギュストです。

いわゆる、肌色かピンクのベースに目や口の周りだけが白いというのが特徴のメイクスタイルです。
ボールみたいな大きな鼻を付けています。

オーギュスト。
英語表記でAuguestです。

衣装は派手な服装が多く、体のサイズにあっていない大きな服や白黒だったり、目立つ格好です。
大きなネクタイやすごく小さい帽子を被っていたり自由で、ちぐはくな装いです。

クラウン(道化師)オーギュスト

↑著作権フリーの画像を探してきました。
(もっと画像が見たい方は、「Auguest Clown」と検索してみてください。)

オーギュストのキャラクター特性は、「ボケ」と「ツッコミ」でいうと「ボケ」役です。
ドタバタと動き回っていて、トラブルメーカー・笑われ役というのが特徴です。

ホワイトフェイスよりも制約が少なく自由であります。
時々、ホワイトフェイスを助けようとしますが、ほとんどが失敗に終わります。

トム・ベリングスというイギリス人のクラウンが1864年に創造したと言われいます。

オーギュストについてもっと詳しく↓


ホワイトフェイス

クラウン(ホワイトフェイス)

ホワイトフェイス英語では、「White face」。
いわゆる白塗りのクラウンです。

メイクのベースの白に目や鼻、口に色を付けます。
衣装とウィッグは鮮やかなものが多く、美しくて繊細です。
それぞれのキャラクターに合った小物も付けることができます。

ホワイトフェイスまとめ

こちらもさらに画像を見たい方は、「White face clown」などで検索してみてください。

3つのキャラクタータイプの中では一番古い歴史を持っています。
古くは、古代のギリシア演劇がベースになっているとも言われています。

ホワイトフェイスの性格特性は、「ボケ」と「ツッコミ」でいう「ツッコミ」。
クラウンの中ではお兄さん的存在で、他のクラウンの間違いを正していき、面白くしていきます。
ドリフターズでいう、「いかりやちょうすけ」ですね
(知らない方、すいません)
いばっています。
クラウンの中では賢いと思っていますが、でも、所詮はクラウンなので賢くはないです。

ちなみに一番有名なホワイトフェイスのクラウンはマクドナルドのドナルドです。

ホワイトフェイスについてもっと詳しく↓

キャラクター(トランプ)

クラウン(キャラクター)

こちらは放浪者や警官、消防士など実際の人物をモデルにしたキャラクターのモチーフがあるクラウンです。
メイクはオーギュストに似ているところがあります。

口ひげやそばかす、大きい鼻と耳、妙なヘアスタイルなど、そのキャラクターを象徴する部分を強調して表現します。

このキャラクタースタイルの中でもっとも多いのが「ホーボー(浮浪者)」とか「トランプ(放浪者)」っと言われているスタイルです。
ダボダボで古びた服を身に着け、悲しげな雰囲気を持っています。

性格特性も、それぞれのキャラクターによってまちまちですが、
オーギュストよりも、被害を受けることが多いです。
水をかけられたり、蹴りを入れられたり、ギャグのほこ先になります。

エメット・ケリーというクラウンがトランプのスタイルを作り出し、喝采をあび、有名になりました。
彼の演じるクラウンスタイルが後のクラウンたちに受け継がれ放浪クラウンの原型となっていきました。

チャップリンもこのトランプタイプのクラウンです。

クラウン・ライト

3つのタイプと言っておきながら、さらに2つの派生タイプを書かせて頂きます。

一つ目は、クラウンライトというタイプです。
衣装やメイクが軽めのスタイルです。
口だけや目だけのメイクと言った感じです。
オプションとしてウィッグや鼻をつけても良いです。

クラウンライト

いわゆるより素顔に近い形でのスタイルという事です。
じ~にょも病院訪問に行く時や大道芸をする時はこのスタイルです。
最近は日本でもこのスタイルが増えてきましたね。
海外のクラウンでは、気候の暑い季節にはこのスタイルになるクラウンもいます。

ジュニア・ジョーイ・クラウン

ジュニアジョーイクラウン

7歳から15歳までの間のクラウンのことを言います。
クラウンの祖である、グリマルディの芸名である「クラウン・ジョーイ」を評して「ジュニア・ジョーイ・クラウン」と言います。

どのメイクのスタイルでも良いです。
どんなキャラクターでも良いです。

まとめ

歴史的にはホワイトフェイスが最初に誕生し、その後にオーギュストが生まれ、キャラクタースタイルができていました。

オーギュストはいつもホワイトクラウンにからかわれています。
やられてばかりで悔しいので、キャラクタースタイルのトランプを標的にしようとします。
しかし、トランプは天然ボケや予期せぬ動きをして、逆にオーギュストがひどい目に逢ってしまいます。
そんな関係性です。

っと言っても、みんなクラウンなので、大きな靴を履いていたり、
はしごの上に乗ったら落とされたりしますが、、、

クラシックなサーカスでは、このようなメイクを持ったクラウン達がドタバタと暴れまくり、観客を笑いに変えていきました。

これからクラウンを見るときはぜひ、メイクにも注目しながら見てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です