クラウンの古典作品 ウィリアム・テル

みなさん、こんにちは。久しぶりになりました。
じ~にょです。
本日は、クラウンの古典作品を一つご紹介いたします。

日本の古典芸能である落語と一緒で、クラウンの世界にも古くから行われているギャグがあります。
色んな人が演じて、形を変えたりアレンジしながら今に引き継がれています。
落語と一緒で上演する人によって全く違う作品に見えたりもするのが面白いところですね。

本日、ご紹介するのはウィリアム・テルという短い作品です。

サーカスなどで数々のクラウンが演じてきました。
チャップリンが映画の中でも演じています。

元のネタは、リンゴを頭の上に載せて、弓で射抜くというお話です。
これをクラウンが演じるとどうなるのか?

とある文献に載っていた方法をご紹介いたします。
それでは、お楽しみください。
(なお今回ご紹介するやり方は、数ある演じ方の一つの方法です。
他にも色んなやり方がございますので、興味がある方は色々と調べてみてください)

準備するもの

・弓と矢(おもちゃのもの、バルーンでも代用できます)

・コメディ眼鏡(大きすぎる物や面白い見た目のもの)

役柄

2人のクラウンで演じます

・ウィリアム・テル

・息子

台本

(前提条件)
ウィリアムテルは歳を取ってしまい酷い老眼という設定です。

ウィリアム・テル
レディース&ジェントルマン!本日は、私の弓矢の腕を皆様に見て頂きます!
頭の上に載せたリンゴを弓矢で射抜きまーす。

息子
それはスゴイ!ぜひとも、見てみたいです!

ウィリアム・テル
(彼の方を向いて)
心配しないで。とっても近くで見せてあげるよ

息子
やったー

ウィリアム・テル
(息子の頭の上にリンゴを載せて)
あなたはスペシャルシートで見ることができるよ

息子
素晴らしい!
あれっ?なんで頭の上にリンゴを載せるの?
もしかして、、、

ウィリアム・テル
あなたはもっとも近くで見ることができるよ。

(観客の方を振り向き)
レディース&ジェントルマン!
さぁ、私は今から頭の上のリンゴを見事に射抜きますよ!

息子
(ウィリアム・テルがお客さんに説明している間に、息子は頭の上のリンゴを一口かじる)

ウィリアム・テルが何か異変を感じて、息子の方を見るタイミングで、息子は頭の上にリンゴを戻す。

再び、ウィリアム・テルが観客の方に向かって話し始めたら、再び息子はリンゴを食べ始める。

ウィリアム・テルが息子を見るタイミングで、息子は頭の上にリンゴを戻す。

これを何度か繰り返して、笑いを引き出します。

基本的にはウィリアム・テルのギャグはこの部分です。

そのあとは、

ウィリアム・テル
(リンゴがかじられている事に気づいて)
ここの部分はどうなっているのか?

息子
小さな虫が食べてしまったみたいだよ

(さらにリンゴが小さくなって)

ウィリアム・テル
また別のところがかじられているが、、、

息子
大きな、大きな、虫が食べてしまったんだよ

(最後は、息子がリンゴを食べている姿をウィリアム・テルが発見してオチになります)

何か他のギャグを付け足したり、道具を変えたり、色々とアレンジが効く作品です。
老眼という設定をもっと深めても良いですし、違うキャラクターを加えても良いと思います。
これを導入として、さらに展開を広げていくこともできます。

皆さんもぜひとも、ウィリアム・テルに挑戦してみてください。

また、機会がありましたら、色んなクラウンの古典をご紹介していきますね。

過去の関連ブログもぜひご覧ください。

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